家まで来てくれて、不用品を査定・買取してくれる便利な「買い取り業者」。しかし中には詐欺や犯罪まがいのことをする、悪徳業者も紛れ込んでいます。そこで今回は、出張買取でよくあるトラブルのケースとともに、悪徳業者の回避・対処方法をご紹介します。

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出張買取で多いトラブル

出張買取では、悪徳業者によってさまざまなトラブルが確認されています。実際に起きたトラブルで、よくあるのは以下のような事例です。

無料もしくは相場より安く買い取られた

出張買取はあくまで「買取」のため、取引には必ず金銭のやり取りが発生するのが鉄則です。しかし、中には「引き取り」や「回収」と意味を無理やりごちゃ混ぜにして無料や相場よりかなり安く回収していく悪徳業者があります。場合によっては「引き取り料」などと銘打って、逆に金銭を要求されるケースもあり、注意が必要です。

クーリングオフに応じてくれない

出張買取にも、契約書してから8日以内であれば無条件で契約を解除できる「クーリングオフ制度」が適応されます。しかし、業者の中にはクーリングオフは適応されないと嘘の説明をしたり、取引から8日間わざと連絡が取れないようにするケースも。クーリングオフの拒否は違反のため、応じない場合は消費者センターに相談しましょう。

強引に売却を勧められた

依頼者が査定中に、やはり気が変わって売却をやめたいというのはよくあることです。しかし業者の中には「一度査定したらキャンセルできない」「キャンセル料が発生する」などと、強引に買取を進める営業マンもいます。こちらが拒否しているのに、強引に買取を勧めようとする行為は場合によっては恐喝罪になる場合も。困ったら迷わず警察を呼びましょう。

家の中を物色された

出張買取は、あくまでも依頼者から提示した品のみを査定するサービスです。しかし業者によっては「あれも売れるんじゃないですか？」などと、部屋の中にあるものを勝手に物色するケースがあります。こうした泥棒のような行為をする業者はほぼいません。査定をお願いした以外のものに対して、しつこく話を聞いてくるような業者は危険ですのですぐに取引を中止しましょう。

出張買取のトラブルを防ぐ方法

出張買取のトラブルは、未然に防ぐことが可能です。ここでは、トラブルを防ぐために知っておきたい大切なポイントを紹介します。

依頼は必ず自分からする

飛び込みやチラシで、買取を打診してくる業者も多数います。しかし買取の依頼は、自分がしっかり調べた上で納得した業者にお願いしましょう。全てがそうとは限りませんが、飛び込み業者にその場の勢いでお願いしてしまい、後で後悔したというケースは少なくありません。買取は、売りに出すものをよく考えた上で自分からお願いするのが大切です。

相場を理解しておく

出張買取を利用する場合は、必ず品物の買取相場を理解しておきましょう。もちろん、品物の状態によって金額は上下します。しかし相場を知っておけば、業者があまりに低い値段を提示した際に「相場はこのくらいですよね、なぜですか？」と質問できるようになります。

悪徳業者は「どうせ相場を理解していないだろう」と、利用者を見下している場合が多いため、相場を知っているだけでもトラブル回避率が高くなるのです。

違法業者でないかの確認する

買取をおこなう業者には「古物商許可」の取得が、義務付けられています。これは、警察署を経由して都道府県の公安委員会に対して申請する証書のため、持っていない業者は明らかに怪しいといえるでしょう。公式サイトがある業者で、許可証を持っていれば必ず「管轄の公安員会・許可番号」が記載されています。この記載をチェックして、取得していない業者の場合は利用を控えましょう。

事前見積もりを出してもらう

できれば、事前見積もりが可能な業者を利用しましょう。電話やメールで見積もり依頼を受け付けているところはもちろん、LINEで写真を送ると目安を教えてくれる業者もあります。あらかじめ大体の相場を知ることができれば、査定の際に齟齬が起きにくくなるでしょう。

出張買取でトラブルが起きてしまったら

もし出張買取で、自分では解決できないようなトラブルに遭遇してしまったらまずは「電話番号188（消費者ホットライン）」に連絡をしましょう。これは全国共通の番号で、被害者がまずどこへ連絡したらいいのかを教えれくれます。トラブルは、決して泣き寝入りはせずに、必ず然るべき場所へ相談して対応を仰ぎましょう。

出張買取は事前調査をして安心できる業者を使おう

安全に出張買取を利用するには、利用を検討している業者についてや売るものの相場についてしっかりした事前調査が必要です。お願いしてからも、最終的な決定権は自分にあるため、違和感や怪しいと思った業者とは取引をしないようにしましょう。